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幻想起源録

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未来作家 畑野 慶による新たなる人類の創世神話
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#物語

夏の衣替え

執筆:ラボラトリオ研究員   畑野 慶  ついり前の汗ばむ陽気。ゆきかう人々の装いはかろや…

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2年前

【未来小説】 自動運転の罠 (後編)

執筆:ラボラトリオ研究員  畑野 慶  事故を起こしましてからは、忸怩たる思いで機械に運転…

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2年前

【未来小説】 自動運転の罠 (前編)

執筆:ラボラトリオ研究員  畑野 慶  国土交通省のデータによりますと、昨年の自動運転率は…

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2年前

銀河砂漠の国  Episode 6

執筆:ラボラトリオ研究員  畑野 慶 「どこだ!?」  きょろきょろと見回した上空にアクア…

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2年前

銀河砂漠の国  Episode 5

執筆:ラボラトリオ研究員 畑野 慶  城壁の外から馬車に乗り、先陣の六人で先を行った。国…

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2年前

銀河砂漠の国  Episode 4

執筆:ラボラトリオ研究員  畑野 慶  時刻が翌朝になっても夜は明けなかった。アンナ・マリ…

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2年前

銀河砂漠の国  Episode 3

執筆:ラボラトリオ研究員 畑野 慶  翌日、未明のうちから王宮の外に長蛇の列が出来た。ジュセッペに対する憎悪や不信や期待などが混ざり合い、人々は複雑な心境である。興奮もしている。本当に太陽が盗まれても、火炙りの刑が強行されても、国の大事件に変わりはない。王かジュセッペか、どちらの味方になるともなく、どちらが勝つかを彼らは目撃して、或いは後ろで見えなくてもその場を共有して、生き証人になろうとしていた。ただの見世物ではない。国の重要な転換点である。  西側の観覧席には、日除け

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銀河砂漠の国  Episode 2

執筆:ラボラトリオ研究員  畑野 慶  あの女神に扮した演者は見つからなかった。共犯者だと…

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2年前

銀河砂漠の国  Episode 1

執筆:ラボラトリオ研究員 畑野 慶  世界はとうの昔に干乾びた。湯水のように使うは文字通り…

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2年前

傘を持った日

執筆:ラボラトリオ研究員  畑野 慶 春に折り畳み傘とは、実に女々しい発想である。リスク管…

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昼の団子

執筆:ラボラトリオ研究員    畑野 慶 春の和菓子といえば、三色団子である。串に刺さった…

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2年前

一茶にあらず

執筆:ラボラトリオ研究員   畑野 慶 “しがついっぴ” の語感は凛として、何かが始まる号…

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2年前

花見に檸檬

執筆:ラボラトリオ研究員  畑野 慶 その花見は、奇妙な持ち物が指定されていた。 檸檬。 …

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2年前

グラス銀河

執筆:ラボラトリオ研究員  畑野 慶 グラスに注がれた黄金色のシャンパンを掲げて、「銀河に見えるだろう?」と男は言った。 産地のシャンパーニュ地方では“星を飲む”と形容される。浮き上がる無数の泡を星に見立てているわけだ。 彼は前日誕生日だった姪っ子の、成人を祝おうとしていた。行きつけの小ぢんまりしたレストランである。乾杯を前にして、まことしやかな自身の空想を語ろうとしていた。彼の話は大抵恐ろしく長い。聞き手の呆れ顔などお構いなしだ。故に結婚できなかったと他人は思っている

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