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脱マトリックス!理論と実践2020 (vol.14):ネットワーク時代の土との再接続

執筆:いち あまね

この時代の人類の進化の方向性として、はっきりとこの世界の仕組みを理解した上で、マトリックス空間を抜け出し、自分を超え、人間を超え、無限の可能性を発揮するクリエイターとして生きること。

そのための情報をお伝えしていきます。


デジタルネットワーク時代に繋がる意識空間

デジタルネットワーク時代、人と人との意識空間は、インターネットを通じて全世界ですでに接続しています。

誰もが手にしているスマートフォンは、自らの脳機能の拡張として、必要な情報を集め、思考回路を形成し、SNSを通じて他者の脳機能と接続しています。

その意味で、認識するしないに関わらず、この時代にデジタルネットワークに接続している人の意識空間は接続し、拡張しています。

その一方で、どれだけ意識が拡張しようとも、この地球上に肉体という器を持っているかぎり、それが整っていないことには足を引っ張られてしまいます。肉体レベル・3次元物質レベルで、器を磨き、質を高めることがとても大切です。


土と人のネットワークを再接続

上手くいかない一つの大きな原因として、肉体レベルでのネットワークが分断され、上手く循環しないことが挙げられます。

人は本来、自然のエコシステムの一部として、全体のネットワークと絶え間ない循環の中に生きているはずです。しかし近代に入り、人は自然から離れ、自然環境をコンクリートで覆い尽くしてしまいました。

微生物を殺した田畑で採れた作物や工業製品のような加工食品を食べる一方で、廃棄物や排水、排気ガスを垂れ流すことで、自然に負荷をかけ、他の生物を絶滅されてきました。

『脱マトリックス!理論と実践2020 (vol.12):人と自然を接続する食と微生物』

にてお話したように、自然界の植物が根を下ろす土壌と人の腸の土壌は一連となって繋がっています。そして、その土壌同士を再接続するのが食と微生物です。

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微生物を殺す「アンチ・バイオティクス」ではなく、微生物と共に生きる「シン・バイオティクス」を実現できる食の選択が人と土を再接続し、ひいては、失われた人と自然とのネットワークを再接続します。

意識は次元上昇しながら、肉体はしっかりと土に根を下ろす ─ その両輪によって、人は自らの器を持った状態で、「ホモ・デウス」として進化できるのではないでしょうか。

そのために必要なのが、人の土壌改良としての「シン・バイオティクス」です。

器を整えるための土壌改良シン・バイオティクス

常在細菌学的にはプロ・バイオティクスプレ・バイオティクスを合わせてシン・バイオティクスと言います。

プロ・バイオティクス:生きた有用菌を含む食品・発酵食品
プレ・バイオティクス:腸内の常在細菌のエサとなる食品

これらを合わせて、シン・バイオティクス食品と言います。

プロ・バイオティクス食品

様々な発酵食品や有用菌を含む食品、健康補助食品などを意味します。

食品からいかに有用菌を生きた状態で摂取しても、腸内に定着できません。腸内の常在細菌として定着している細菌種は、3〜6歳くらいまでに決定し、それ以降は、自分の免疫で排除されていまします。

ただし、意味がないわけではなく、消化管を通過して排泄されていくまでの間に腸内の常在細菌をサポートし、機能性を発揮します。

「生きて腸まで届く」と表記されているものや、酸に強い種類の有用菌以外は、胃酸によって殺菌されてしまいます。しかし、死菌であっても、常在細菌のエサとなることで役割を発揮します。

神への供物であるお酒も、伝統的には、米やぶどうなどが酵母や麹、乳酸菌などで発酵した発酵食品です。もちろん、精製度の高いアルコールをたくさん飲むことは健康を害しますが、植物全ての情報と成分を持った醸造酒を適量いただくことは、土の恵みから微生物の錬金術が生み出したお宝であるとも言えます。

伝統的な発酵食品には、ビフィズス菌・乳酸菌・酢酸菌、納豆菌などの有用菌や麹カビ、酵母などが生息しています。伝統製法で作られた味噌や醤油などの発酵調味料、また、漬物、納豆など、さまざまな発酵食品があります。

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また、このような発酵食品だけでなく、生の野菜やフルーツにも土壌菌が付着しています。例えば、りんご1個には1億個もの土壌菌が含まれており、有機農法のりんごの方が微生物多様性が豊かで、病原性の微生物が少ないとの研究もあります。(Front. Microbiol., 24 July 2019)

アンチ・バイオティクスな農薬や殺虫剤を使う代わりに、微生物を生かし、土地の生物多様性を回復させるシン・バイオティクスな農法の作物を選ぶことは、このためにも意味があります。

さらに、植物は育った土地の気候風土などの情報を全て、細胞の中に保持していますから、それを食べることによって、体を最適化することにも役立ちます。

土地や農地をイヤシロチ化する「カグツチ」や農業用ロゴストロンを活用した「ふとまにの里」で育ったぶどうで作られたワインは、土と微生物が生み出したお宝であり、土と人を再接続するためのシン・バイオティクスツールと言えます。(“アルコールは程々に”と、医師としては申し添えておきますね)


プレ・バイオティクス食品

自分の土壌に定着している腸内細菌を育むには、そのエサであるプレ・バイオティクス食品を同時に摂ることが重要です。

プロ・バイオティクスプレ・バイオティクスは両方大切ですが、プロ・バイオティクスを摂取しても定着しない年齢では、プレ・バイオティクスが最優先と考えてしっかり摂りましょう。

◎水溶性食物繊維:海藻や野菜、豆類、雑穀類、果物など。
◎難消化性オリゴ糖:小腸で消化されない糖であるオリゴ糖。
◎難消化性デンプン(レジスタントスターチ):もちもちしないポソポソのお米やじゃがいも、タピオカなどに含まれるデンプンが冷えてできるレジスタントスターチ
◎難消化性タンパク質(レジスタントプロテイン):大豆や蕎麦、酒粕などに含まれる消化されづらいタンパク質

こうしたシン・バイオティックス食品をベースにすることで、フカフカな森の腐葉土のように微生物が元気でミネラルなどの栄養が豊かな土壌ができあがります。

以前にお話ししたように、フルボ酸は土壌のミネラルを根っこに吸収しやすくするために不可欠です。さらに、どうしても口に入ってしまう重金属や化学物質などの毒素を排泄するために、ゼオライトや炭(チャコール)などが役立ちます。

基本的に、田畑の土壌改良と、人の土壌改良に役立つものは一緒です。
それは、土壌同士が、元々はひと続きの環境だからです。

意識をいくら高めても、土壌が腐敗し、器が汚れてしまっては進化はできません。最も日常である食を通して、器を整えることができます。


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【いち あまね プロフィール】
医師・認定産業医・文筆家
米国IBA認定・ボディトークプラクティショナー
国立大学医学部医学科卒

出口王仁三郎が霊山として、邸宅を構えた岡山県熊山遺跡の麓に生まれる。
某大学病院糖尿病代謝内分泌科を経て、臨床医として最新のバイオロジカル医療・予防医療から在宅・看取り医療まで幅広く臨床経験を積みながら、個々の病気の根本原因やより良き生と死に向き合ってきた。
究極のヘルスケアは、人類の進化であると捉え、最新の分子整合栄養療法・バイオロジカル医療から常在細菌学、生命科学、意識科学、理論数学、物理学、哲学などを統合した視点で、医療とヘルスケアの次元上昇を目指している。
薬を処方する代わりに、情報空間へのアプローチとして、情報を処方することを天職と捉え、書籍やメディアなどで情報を発信している。

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