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言霊よもやま話 【特別編】 〈祭るものと祭られる者〉 其の四

原典:『世界維新への進発』(小笠原孝次 著)
編集:新谷 喜輪子 / 監修:杉山 彰

全人類が八咫鏡の基盤の上に、外宮の祭神として真釣(まつ)られる時が来た

「易は象なり、範は数なり」と云われる現象の単元は六十四(三十二)である。八十を天津菅麻と天津金木の各四十宛に考えてもよい。すべてイ段の父韻から発現する言霊布斗麻邇に基ずかぬ四方津国の思想の活動は八十数に限局され、既にそれ自体が人性内容の完全な全体数に達しない。然しその中の各部分が所在に割拠して自己を主張して争い合うのであって、これがアオウエ四智のみの操作を以てする現在の菅麻、金木、すなわち宗教と科学が対立する世の中が、それ自体では自己を収拾解決し得ない真相である。

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易の数理六十四を執って全世界を洗脳しようと意気込んで出て来ただろう中共も、カバラの数理八十を以て世界を制覇しようとしているユダヤも、唯物論に立脚するソ連も、アラーに総てを托して自由な生活を送っている法律も議会もないアラブも、独特のイメージを追って楽しんでいるヨガも、精神文明の圏(けん)外にひたすら産業にいそしんでいる南米諸国も、民族独立の努力を初めたアフリカ諸族も、すべてがやがてそのままでは自己が不完全な部分に過ぎないことを悟る日が今後国連を舞台とする世界の激しい思想戦の彼方に間もなく到来する。この時是等の思想のすべてが完全の鏡である田神(たがみ)結び「田」の言霊の十字架の上に、千座(ちくら)の置座(おきくら)に置足らわされて、その時処位すなわち各々の意義と価値が決定される基盤が八咫鏡である。

百八十結びとは八十と云う部分に割拠する不完全数を百である完全数に結び付ける事であり、その不完全な数理原理を以て世界を今日まで経営して来た者が自己を反省して、改めて完全の鏡の上に自己の時処位を発見して、その指導に従う事が即ち大国主命の国譲りである。イエスは以上の事を簡潔に教えて「十字架を負いて我に従へ」と説いた。全人類が八咫鏡の基盤の上に外宮の祭神として真釣(まつ)られる時が来た。


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【小笠原孝次(おがさわらこうじ)略歴】
1903年 東京都にて生誕。
1922年 東京商科大学(現在の一橋大学)にて、
吹田順助氏よりドイツ文学、ドイツ哲学を学ぶ。
1924年 一灯園の西田天香氏に師事し托鉢奉仕を学ぶ。
1932年 元海軍大佐、矢野祐太郎氏および矢野シン氏と共に
『神霊密書』(神霊正典)を編纂。
1933年 大本教の行者、西原敬昌氏の下、テレパシー、鎮魂の修業を行う。
1936年 陸軍少佐、山越明將氏が主催する秘密結社「明生会」の門下生となる。明治天皇、昭憲皇太后が宮中で研究していた「言霊学」について学ぶ。
1954年 「皇学研究所」を設立。
1961年 「日本開顕同盟」(発起人:葦津珍彦氏、岡本天明氏ほか)のメンバーとして活動。
1963年 「ヘブライ研究会」を設立。
1965年 「ヘブライ研究会」を「第三文明会」に発展。
1975年 「言霊学」の継承者となる七沢賢治(当時、大学院生)と出会う。
1981年 「布斗麻邇の法」を封印するため七沢賢治に「言霊神社」創設を命ずる。
七沢賢治との連盟で山梨県甲府市に「言霊神社」創設する。
1982年 79歳にて他界。

【著書】
『第三文明への通路』(第三文明会 1964年)
『無門関解義』(第三文明会 1967年)
『歎異抄講義』(第三文明会 1968年)
『言霊百神』(東洋館出版社 1969年)
『大祓祝詞講義』(第三文明会 1970年)
『世界維新への進発』(第三文明会 1975年)
『言霊精義』(第三文明会 1977年)
『言霊開眼』(第三文明会 1980年)

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ラボラトリオでは、人類の進化発展に寄与できる文章を作成し、それを“言霊”として実現できるレベルに高めてまいります。 そうした思考実験の過程をご紹介させて頂くと共に、言葉や思考を生み出す元となる“概念”がいかなるものか、これまでオープンにしてこなかった情報を含めて公開していきます。

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言霊三部作(『言霊百神』『言霊精義』『言霊開眼』)を執筆した、わが国の言霊学第一人者である小笠原孝次先生の『世界維新の進発』がいま、エッセイ集『言霊よもやま話』として登場。