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祝詞構文  その5

執筆:中 今男(なか いまお)

前回は、祝詞構文を活用することにおいても、「構文」という言葉の基本的なあり方を押さえておくことが大事であることをお伝えさせていただいた。

そもそも、「構文」という言葉の定義はいかなるものなのであろうか?

そこで、「構文」をネットで検索してみると、「文章の構造」と定義されている。

さらに今度は、「構造」を調べてみると、「物事を成り立たせている各要素の機能的な関連」もしくは、「各要素の部分部分を組み合わせてできたもの」と解されている。

この定義だけでも、客観的で精緻でメカニカルに統合された構造を前提にして、本来、構文という言葉が成り立っていることが確認できよう。

あらためて、「構文」とは、各要素を組み合わせた機能的な関連構造をもとに成り立っている文章、となる。

「構文」という言葉の定義を確認した上で、次に、私たちが共有する学びにおける各要素とは具体的には何であり、どのような要素が組み合わさって「統合」されているのであろうか?

その各要素は、五つの階層に当てはめることができ、「生命・情動・精神・結合・意志」を各要素とし、「体・情・魂・霊・神」とも言い換えられる構造となっている。

そして、これらの各要素が統合されていることを「五階層」と呼んでいる。

さらに、「五階層」の概念は、明確な次元転換となる階層構造をも含んでいる。

通常、「階層」という言葉の概念認識は、上下、高低等の対立関係の構造のもとに成り立つとみなされるが、

ところが、前記の五階層は、4次元時空のみに限られた対立関係の世界観を超越する、即ち「統合」を可能とする、さらなる次元の階層をも明確に備えていることがポイントともなる。

つまり、第一階層から第三階層までを「人」の階層として、4次元時空を超越する次元の第五階層を「神」の階層として、各々が成り立っている

その時、「人」と「神」の各階層を結んでいるのは、第四階層の「霊」という結合の働きによるものであり、各階層の往来が可能となる。

言い換えると、「神」の階層も含めた五階層の全体を客観視するなかにおいて、第三階層までを「人」として自ら認識できていることにもなり、統合の価値観へと繋がる。

もう少し確認してみると、二項対立的な価値観をもたらしてしまっている時は、第一階層から第三階層までの「人」を階層として客観視できないことから、その先の「結合」あるいは「霊」(第四階層)、「意志」あるいは「神」(第五階層)のそれぞれの階層が見い出されていない意識の状態となる。

よって、二項対立の意識から抜け出せない状況ともなれば、五階層による構文構造の全体がそもそも成り立たないことになる。

その結果、自らの様々な「情動」を「情動の階層」として客観視ができずに、様々な感情に翻弄されながらの循環ループに入ることになるのだろう。

その意味からすると、今日の世間は、二項対立的な価値観が優位になりがちな情勢といえるのかもしれない。

それだけに日本語を通じてのあらゆる言葉は、本来初めから階層性を備えており、そのことに気づき、階層知として自ずと統合の価値観へと繋がることを自覚することが、安心できる平和な社会のためにも、どれほどに大事なことであるかは想像に難くないだろう。

次回に続く。

← その4はこちら

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【中 今男(なか いまお)プロフィール】
Parole執筆者。
白川学館に所属し、白川学館をはじめとする各事業業務に参画する一員として、人類の意識進化と公の平和のために貢献していくことを、自らの生きがいとする。

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