見出し画像

あ・かるい貧乏のススメ その2

執筆:ラボラトリオ研究員 杉山 彰


ビンボーなんか問題がない。だけど、ビンボーは問題があるゾ

ビンボーは、囁(ささや)くことと呟(つぶや)くことが得意です。これがまた絶妙にうまい。うまいからおいしい。おいしいから笑える。ビンボーは、まず、人間のココロを縛ります。人間は、ココロが縛られると、カラダがカネ縛りじゃなかった、カナ縛りにあいます。ちゃんと動くことができるのに、動けなくなった気になるのです。気は動きやすいし、変わりやすいのである。でも、気は気を生じさせて木にしたらいいのです。そのココロは、木は動けないことを自覚しているから、堂々としています。それがいいのです。動けない自分に気づく。ちゃんと自覚するのです。そうすれば、こんどは動かない自分が見えてきます。動じなくなるのです。何があっても、同時にふたつはない。同時無いのココロ。同時に二つの問題は同事に考えられないゾ、の動じないココロに変わります。

ビンボーは、人間が右往左往して動いてくれなければ、元気が出ないのです。では、ここで、ビンボーの問題を割ってみましょう。ビンボーの問題は、わり算すると吹き出してしまいます。笑うことではありません。問題が問題を次から次へと吹き出させるのです。でも、じつは問題は一つだけです。支払の延滞と支払の督促です。ちょっと目には二つの問題に見えますが、真っ赤なウソです。表裏でつながっているから二つに見えるだけで、一つの問題です。ビンボーは、ここをチクチクとついてきます。延滞と督促を、ふたつの異なる問題として分け、まだ割り切れなくてボーッとしているうちに、こんどはかけ算できます。二段責め、二重責めできます。これは駈け算だから速い。分けがわからなくなるくらい早い。二倍、四倍、八倍と事情が辞譲して自乗倍も疲れます。

まず、ビンボーの問題は一つしかないと自覚することです。延滞が消えれば督促は消える。督促が消えれば、延滞は消える。話は簡単ですが、中身は難しく見える。難しく見栄るだけ。要は延滞を消せばいいのです。延滞がいけないことなのです。

自己破産はもっといけません。でも、ここでは自己破産のことは棚上げ(後でゆっくり話すから、ここでは離して置きます)しておいて、延滞の問題に的を搾ろう、じゃなかった。的を絞ろう。延滞は文字どおり、利子・元金の支払を滞り、延ばすこと。だから払わなければ問題は一つも解決しません。「だって、払えない。払ったら食べていけない。生きていけない」と言う声が聞こえてきます。これがビンボーの囁き呟きの始まりのときところです。

このビンボーの囁き呟きに対抗する手段は一つだけ。払うことです。でも、すぐには払えない事情があるよ、というレトリックが、ここで必要になってくる。ここがあかるいビンボーと、くらくなってしまうビンボーとのキワミ、いやキワとミをごちゃ混ぜにしないキワミです。払うということは、払う意思があるといってもいいのである。意思があれば、それはりっぱすぎる医師のココロであり、縊死してしまわない、石のような固い意志になる。つまり、払うを祓うに置き換えても許されるココロなのです。

で、ここで、あらためて、あかるいビンボーの条件〈その1〉。ビンボーが高じて、講じて、元金や利子が払えなくなったら、まず払う意思があると言い続けること。お祓いすることです。でも、利子ぐらいなら払える状態だったら、ただちに払うこと。利子さえも払えないぐらい、気持ちのいい、あかるいビンボーになってしまったのなら、利子の分割払いから始めること。いくらビンボーが利子が増えるゾ、困るゾ、と囁いても呟いても知らん顔。元金と、そして増え続ける利子と、一生仲良くしますと言えば、それはそれで一つの人生である。それが成人の人世であり、聖人の仁政でもある。立派なモノです。

あかるいビンボーの条件〈その2〉。利子さえも払えないくらいのビンボーをしょいこむことができたら、そこまでにしてしまった自分の器量を、まず誉めて挙げること。ビンボーは、初めからビンボーの人間にはとりつかないという、ビンボーの自己矛盾を見きわめることである。つまり、こんどはミとキワを絡めることをすればいい。ごちゃ混ぜにすればいい。ビンボーはこれにめっぽー弱いのである。ココロは開き直って開き直らなくて開き直るのココロである。泣いてはいけません。泣くことは無くすることです。立派なビンボーをしょいこむだけの器量がある人は、それだけの器量があったんだから、今はビンボーのビンゾコ、いや、どん底でも、これからの人生のやりようでは、あっというまにビンボーをお返しして、リッチーに成りあがる器量も、チャンスも十分すぎるほどあるのです。すでに、素手にあったのです。

ビンボーになったわが身を、じつは私自身のことでもあるのですが、反省しながら、つまり、ビンボーになったわが身の半生を反省しながら胸を張って、あかるく戻って行けば、リッチーだった頃のあなたに戻れる可能性は十分なわけ。しかも、新しくリッチーになったあなたは、反省つきの半生リッチーです。腹八分どころか、腹五分で生きる決意がみなぎっているリッチーのはずです。当然、またまたビンボーになるようなヘマをするはずがない。

ところが自己破産してしまったビンボーは、この反省と半生の楽しさを味わうこと無く、泣くこと無く、哭(な)くこと無く、鳴くこと無く、ビンボーとお別れしてしまったのである。当然、またまたビンボーになるヘマをしてしまう確率は、高いわけです。

あかるいビンボーの条件〈その3〉。たとえば、持ち一軒家を、持ちマンションを抵当にとられていても、あかるくいくこと。こんどは、はっきり開き直ることです。ここは、一つ占有権という正義のビンボーにお出まし願うしかありましぇーん。この占有権という代物は、じつは虚大な大した白モノなのです。住民票に記載されていて、実際にそこに住んでいて、健全な生計を企てていると、競売にかかっても追い立てることができないこともあるのです。いや、私は詳しく知りません。占有権を裁判で争って、負けてしまい、出て行かざるを得なくなってしまったというまっとうな家族の話を、じつは、これはヒミツですが、ここだけの話ですが、記憶に間違いがなければ・・・、なんと無いのです。
 
10年くらい昔は、ごくたまに、わずかにあったとしても、それは、まっとうな家族のことではないらしいですよ。ある街金融屋さんが、何でも聞いた話なんですが、まっとうなビルの持ち主をだまくらかして、なんでも、賃借権とかいう権利を行使してとか、なんとか、私は、聞いた話しなんでこれ以上のことは知りませんが、なんでもあったらしいんですよ。持ち一軒家、または持ちマンションは、競売にかかってしまえば、所有権は、当然、競売で落とした人に移ります。しかし、その人が手にしたのは、権利書と売買権だけで、その物件に住んでいる人を追い出して住むことが難しいらしいんです。いや、聞いた話しなんで真偽のほどは定かではありませんがね。でも本当のことらしいですよ。しかも、この話しにはおヒレがついているんでがんすよ。

なんでも、その物件の権利書と売買権を手にした人は、あまりのことに頭にきて、事業に失敗したんでしょうね。こんどは、その物件を競売で落とされる羽目になったんですって。当然、競売にかけられたんですが、占有権が生きている物件なんで、誰も落とさなかったらしいんですよ。どんどん値が下がってしまって、ヤケになったんでしょうね。いくらでもいいと、つい言ってしまったらしいんですよ。そしたら、突然、ま、競売だから買ったとは言わなかったんでしょうが、なんと、5千万円で競売されようとしていた物件を、1千万円ちょっとで落としてしまった人がいたらしいんですよ。なんと、その落とした人は、その物件の占有権を持っていた人の友だちだったんですって。

つまり、あかるいビンボーをやっていた人がお願いしたらしいんです。その友だちに。なんでも、5千万円の負債を抱えて持ち家を競売にかけられ、占有権をかけて裁判までして、まっとうに暮らしていたあかるいビンボーな人が、ひょんなことから1千万円で友だちに落としてもらって、またまた持ち家にしてしまったらしいんですよ。なにやら暗い話しですね。思わず口調までが、あ・く・まみたいになってしまったんで、戻すことにしましょう。・・・だったんですって。よく知りましぇんが。でも、なんでも街の金融屋さんたちは、よく、この手を使うらしいですよ。いや失礼。よく使ったらしいですよ、に訂正します。いやー、疲れた、憑かれた、突かれた。(つづく)

← その1はこちら

その3はこちら →

・・・・・・・・・・

【杉山 彰(すぎやま あきら)プロフィール】

◎立命館大学 産業社会学部卒
 1974年、(株)タイムにコピーライターとして入社。
 以後(株)タイムに10年間勤務した後、杉山彰事務所を主宰。
 1990年、株式会社 JCN研究所を設立
 1993年、株式会社CSK関連会社 
 日本レジホンシステムズ(ナレッジモデリング株式会社の前身)と
 マーケティング顧問契約を締結
 ※この時期に、七沢先生との知遇を得て、現在に至る。
 1995年、松下電器産業(株)開発本部・映像音響情報研究所の
 コンセプトメーカーとして顧問契約(技術支援業務契約)を締結。
 2010年、株式会社 JCN研究所を休眠、現在に至る。

◎〈作成論文&レポート〉
 ・「マトリックス・マネージメント」
 ・「オープンマインド・ヒューマン・ネットワーキング」
 ・「コンピュータの中の日本語」
 ・「新・遺伝的アルゴリズム論」
 ・「知識社会におけるヒューマンネットワーキング経営の在り方」
 ・「人間と夢」 等

◎〈開発システム〉
 ・コンピュータにおける日本語処理機能としての
  カナ漢字置換装置・JCN〈愛(ai)〉
 ・置換アルゴリズムの応用システム「TAO/TIME認証システム」
 ・TAO時計装置

◎〈出願特許〉
 ・「カナ漢字自動置換システム」
 ・「新・遺伝的アルゴリズムによる、漢字混じり文章生成装置」
 ・「アナログ計時とディジタル計時と絶対時間を同時共時に
   計測表示できるTAO時計装置」
 ・「音符システムを活用した、新・中間言語アルゴリズム」
 ・「時間軸をキーデータとする、システム辞書の生成方法」
 ・「利用履歴データをID化した、新・ファイル管理システム」等

◎〈取得特許〉
 「TAO時計装置」(米国特許)、
 「TAO・TIME認証システム」(国際特許) 等

この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?
気軽にクリエイターの支援と、記事のオススメができます!
note.user.nickname || note.user.urlname

この記事は素晴らしい!面白い!と感じましたら、サポートをいただけますと幸いです。いただいたサポートはParoleの活動費に充てさせていただきます。

よろしければシェアもお願いいたします!
26
ラボラトリオでは、人類の進化発展に寄与できる文章を作成し、それを“言霊”として実現できるレベルに高めてまいります。 そうした思考実験の過程をご紹介させて頂くと共に、言葉や思考を生み出す元となる“概念”がいかなるものか、これまでオープンにしてこなかった情報を含めて公開していきます。

こちらでもピックアップされています

よみやま話
よみやま話
  • 136本

科学の言葉で紐解く、言霊量子論