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脱マトリックス!理論と実践2021 (vol.25):体と感情・意識⑨〜胸腺

執筆:いち あまね


この時代の人類の進化の方向性として、はっきりとこの世界の仕組みを理解した上で、マトリックス空間を抜け出し、自分を超え、人間を超え、無限の可能性を発揮するクリエイターとして生きること。

そのための情報をお伝えしていきます。

身体の観察を通して、自分自身の感情や潜在意識のプログラムの発見のヒントとなるように、身体の各部分と関連しやすい感情や潜在意識についてご紹介しています。

今回は、免疫に大きく関わる「胸腺」について。
「自分を愛する」「自分を認める」「自分を許す」というテーマと免疫は密接に関わっています。

胸腺の生理的な機能と役割

胸腺は、あまり聞き慣れない器官かも知れませんが、実は免疫細胞を教育する、とても重要な学校のような役割を担っています。

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免疫の司令塔を育てる

免疫系という重要なシステムには、それを指揮する司令塔が不可欠です。胸腺は、その司令塔役となる重要な免疫細胞を育てる教育機関です。

主な司令塔は、外敵・異物の情報をほかの免疫細胞に知らせる調整役であるヘルパーT 細胞と、病原体に感染した細胞やがん細胞を直接攻撃するキラーT 細胞。いずれも、未熟な状態の細胞が胸腺で教育され、一人前の司令塔に成長します。


免疫寛容という自己の許容

また、免疫細胞は攻撃する戦士だけではなく、彼らが過剰な攻撃をしないように調整する教育者(制御性T細胞:Treg)もいることを、以前にもお話ししました。この教育者を育てるのも胸腺の役割です。

攻撃的な戦士達が間違って自分の細胞を攻撃しないよう、「自己」というラベル(自己抗原)のついた細胞に対して攻撃しようとする乱暴な戦士を排除し、自己は守り、他者だけを攻撃するように教育するのが胸腺の役割です。自己抗原のついた自分の細胞を攻撃しないことを免疫寛容と言います。

骨髄で作られた未熟なT細胞が胸腺に運ばれ、自己と他者の区別と、免疫寛容を教育されて、ようやく一人前の機能を持った成熟T細胞となり、安全に外敵と戦うことができるようになります。

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胸腺の退縮で免疫が老化する

自己と他者の区別の教育能力は、新生児期をピークに、乳幼児期を過ぎると早くも退化し始め、思春期になると明らかに萎縮して、脂肪に置き換わっていきます。この区別は、生きていく上で必須であるため、早期にこの教育を終えておかなければ生きていけませんから、その役割を考えると納得ができます。

胸腺の退縮には成長ホルモン性ホルモンが関与しており、自己を保存するという一連の生のプログラムの中で、早期に免疫系の教育を終え、次の段階として、個体の成長や性成熟に移っていく流れが組まれているようです。

成人における胸腺の機能はまだ全体像が明らかではありませんが、胸腺を摘出した人では、T細胞の数や機能性が低下したことも報告されています。

免疫の老化に伴う変化を免疫老化と言います。胸腺が退縮して機能が低下することで、免疫系の司令塔、教育者が上手く機能しなくなります。そのため、老化に伴う免疫機能の低下による感染症自己免疫疾患の増加などの原因になります。


胸腺の感情と意識、テーマ

◎愛情
◎共感
◎攻撃と防衛
◎自己受容・自分を許す

■自己と他者との愛情関係
胸腺は、東洋古典医学・アーユルヴェーダのチャクラの概念では、第4チャクラ であるハートチャクラに位置します。
第1から第3チャクラまでは、自己がテーマでしたが、第4からは、自己に加えて、他者との関係性もテーマになってきます。ハートの名の通り、愛情にまつわるテーマ性があります。

■過剰な攻撃と防衛本能
免疫の働きは、「自己を攻撃する他者」から自己を守ることですが、他者の全てが敵ではありません。人が生きていくにあたって、他者との適度な距離感や関係性のバランスの良い構築がとても重要になってきます。

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胸腺にまつわる意識の歪みは免疫系に現れます。

他者に対する過剰な攻撃意識過剰な防衛本能が働くと、攻撃系の免疫細胞が暴れることで過剰な免疫応答を引き起こし、炎症やアレルギーの原因になります。

様々な物質に対する過剰なアレルギーを持つ人は、潜在的に自分以外の他者を警戒し、過剰に自己防衛しようとしている可能性があります。心が閉じた状態が根本にあり、共感力も低下しているかも知れません。

■自罰の意識と自己免疫疾患
自己免疫疾患は、自分が自分を攻撃する自罰的な病気です。免疫細胞が、自己抗体を作って攻撃します。免疫寛容が上手く働かず、自己に寛容になれないのです。

関節リウマチなどの膠原病や橋本病、バセドウ病などの甲状腺の異常、血管炎、クローン病など、様々な自己免疫疾患があります。

自己免疫疾患の根本的な潜在意識は、「自分を許せない」「自分を愛せない」「自分を受け入れられない」というものです。自己肯定感、自己愛の欠如が、免疫系の不寛容の根本にあります。

他人を愛することの前に、まずは自分を愛する
どんな自分であっても、まずは、自分が許し、受け入れる
それができて初めて、本当の意味で他者を受け入れ、愛することができるのではないでしょうか。

(つづく)

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【いち あまね プロフィール】
医師・認定産業医・文筆家
米国IBA認定・ボディトークプラクティショナー
国立大学医学部医学科卒

出口王仁三郎が霊山として、邸宅を構えた岡山県熊山遺跡の麓に生まれる。
某大学病院糖尿病代謝内分泌科を経て、臨床医として最新のバイオロジカル医療・予防医療から在宅・看取り医療まで幅広く臨床経験を積みながら、個々の病気の根本原因やより良き生と死に向き合ってきた。
究極のヘルスケアは、人類の進化であると捉え、最新の分子整合栄養療法・バイオロジカル医療から常在細菌学、生命科学、意識科学、理論数学、物理学、哲学などを統合した視点で、医療とヘルスケアの次元上昇を目指している。
薬を処方する代わりに、情報空間へのアプローチとして、情報を処方することを天職と捉え、書籍やメディアなどで情報を発信している。



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