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脱マトリックス!理論と実践2020 (vol.10):先祖のカルマをリセット

執筆:いち あまね


この時代の人類の進化の方向性として、はっきりとこの世界の仕組みを理解した上で、マトリックス空間を抜け出し、自分を超え、人間を超え、無限の可能性を発揮するクリエイターとして生きること。
そのための情報をお伝えしていきます。

遺伝子のオンオフ、アップダウンスイッチ「エピゲノム」

前回、「人は遺伝子に左右されない」で、簡単に、遺伝子の振る舞いを決定する「エピゲノム」についてお話ししました。

エピゲノムを理解すれば、環境次第で自分の遺伝子の振る舞いをもコントロールできると分かり、自由になります。

エピゲノムは、環境要因に応じて遺伝子の振る舞いを変化させるファクターで、遺伝子の「オン/オフ」だけでなく「アップ/ダウン」も決定しています。

遺伝子は、体の機能を生み出す「タンパク質」を生み出す設計図であり、DNAコードによる言語で構成されています。その言語を転写、翻訳することで、タンパク質が作られるものですが、エピゲノムという構造の変化によって、転写や翻訳のプロセスを調整しています。

病気の原因は遺伝子より「エピゲノム」

「遺伝子検査」が当たり前にできる時代になり、遺伝子検査を提供するメーカー各社は、病気のリスクと関連したレポートをフィードバックしています。

有名なところでは、ハリウッド女優のアンジェリーナ・ジョリーが、乳がんに関連する「BRCA1」遺伝子変異があることがわかり、将来の乳がんの発症率は87%という結果を得たことから、美しく健康な乳房を予防的切除したというニュースがあります。

でも、エピジェネティクス的な観点を取り入れると、その確率には疑問があります。

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ロンドン大学キングス・カレッジの遺伝疫学教授ティム・スペクター氏によると、「BRCA1」遺伝子変異がある一卵性双生児の観察では、一方は癌になるけれども一方は癌にならないことが多いことを指摘しています。

BRCA1遺伝子が機能するかどうかは、エピジェネティクス的な観点をも取り入れないとわからないことが分かります。

NCI(米国国立がん研究所)の統計でも、がんにおいては、5〜10%が遺伝性、残りの90〜95%は後天的な環境要因で変化することが指摘されています。

環境要因によって変化するのが、エピゲノムです。

「遺伝子検査」は、話のネタとしては面白いけれども、あくまでも参考値で、「エピジェネティクス検査」までしなければ、遺伝子の実際の振る舞いはわからないというのが、研究者の適正な意見です。

ただし、エピゲノムは細胞一つ一つによって違うため、遺伝子検査のように、「全身のフルシーケンスを100ドルで」などとても無理な話で、現状は研究目的でしか実用化されていません。


エピゲノムが関連する疾患は多数

エピゲノムが関連する疾患は、多数あります。

■がん
■免疫疾患・炎症性疾患:アレルギー、喘息、自己免疫疾患など
■代謝疾患:糖尿病、脂質異常症、肥満など
■精神疾患:アルツハイマー型認知症、統合失調症、
 双極性障害(躁鬱病)、自閉症など

諸々、ほとんどの疾患には、エピゲノムが関連していると考えて良いものです。

要するに、がんも含めて、自分次第で、多くの病気は遺伝子を超えて、予防ができるということです。

エピゲノムは先祖と自分の環境によって変化する

ただ、完全に自分だけの要因ではありません。エピゲノムは世代を超えて受け継がれます

自分自身のエピゲノムは、自分が生まれてからの環境要因だけでなく、実は、自分の先祖の環境要因によって変化し、それが遺伝することで自分自身の遺伝子の振る舞いをコントロールしています。

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その意味では、完璧に「育ち」だけでなく、「氏」も関連しています。

しかし、それは、不動の存在である遺伝子が人生を支配するという意味ではありません。

自分自身のライフスタイルやマインド、エネルギーフィールドを変化させ、環境を変化させることで、後天的にエピゲノムを変化させることで、遺伝子の振る舞いを変化させることを意味しています。


遺伝子の振る舞い「エピゲノム」に影響する環境要因

エピゲノムを左右する環境要因は、諸々あります。

■毒素・化学物質・薬剤
■感染症
■栄養状態・食事
■運動
■人間関係・社会的な交流
■経済状態・社会情勢
■腸内環境・マイクロバイオーム
■精神状態
■胎内環境:母親の栄養状態やストレスなど
■場・エネルギーフィールド

前回お話ししたように、これらの情報が細胞の脳とされる細胞膜を通じて、情報として入力され、遺伝子を収納した核内に伝達され、エピゲノムの変化をもたらします。

自分を取り巻く時空間としての自然環境や社会的環境が前提にあり、その中で自分がどんな食べ物を選択し、どんな人間関係を構築し、どんな人生を歩み、何を考え、感じているのか。

それに応じて、自分を最適化するために、どの遺伝子を発現して、発現させないか。また、どの程度機能させるかなどを決定して、その環境に順応させるのがエピゲノムです。

自分自身だけでなく、先祖の環境要因をも受け継いでいるため、私たちの世代やこれから生まれてくる世代は、先祖が経験した戦争体験によるストレスやトラウマをエピゲノムに刻んで生まれてきている、また、生まれてくるはずです。

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私自身は、エピゲノムに刻まれた先祖のカルマ、人類歴史のカルマをリセットし、完全にゼロ化して、ニュータイプとして生きるのがこれからの人類ではないかと考えています。

エピゲノムにかけられたロックを解除するには、自分自身のライフスタイルを変え、行動を変え、考え方やアイデンティティを変え、体と心の状態を変えることで、細胞環境を変えることです。

食事、栄養素、水などの選択を変えること、そして、感情や信念など心を変えること、住環境など肉体を取り巻く環境の空気やエネルギーを変えること。

今からできることはたくさんあり、そのためのツールはたくさん用意されています。

(つづく)


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【いち あまね プロフィール】
医師・認定産業医・文筆家
米国IBA認定・ボディトークプラクティショナー
国立大学医学部医学科卒

出口王仁三郎が霊山として、邸宅を構えた岡山県熊山遺跡の麓に生まれる。
某大学病院糖尿病代謝内分泌科を経て、臨床医として最新のバイオロジカル医療・予防医療から在宅・看取り医療まで幅広く臨床経験を積みながら、個々の病気の根本原因やより良き生と死に向き合ってきた。
究極のヘルスケアは、人類の進化であると捉え、最新の分子整合栄養療法・バイオロジカル医療から常在細菌学、生命科学、意識科学、理論数学、物理学、哲学などを統合した視点で、医療とヘルスケアの次元上昇を目指している。
薬を処方する代わりに、情報空間へのアプローチとして、情報を処方することを天職と捉え、書籍やメディアなどで情報を発信している。

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