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日本という、このすばらしい国 その13

執筆:ラボラトリオ研究員 杉山 彰

日本は単一民族国家でも、単一言語国家でもない

そもそも、日本という国名が最初に歴史に登場したのは西暦701年に制定・施行された「大宝律令」の時代であり、天武天皇によって定められたとされています。そしてこの事実を裏付ける歴史書として、唐の成立(西暦618年)から、滅亡まで(西暦907年)について書かれた「旧唐書」に、国名の変更について質問を受けた我が国の遣唐使たちが“「日本国は倭国の別種」、または「倭国自らその名雅(みやび)ならざるを悪(にく)み、改めて日本と為す」、あるいは「日本は旧(もと)小国、倭国の地を併(あらわ)す」”などと答えたと記述されています。以後、中国大陸の王朝の正史は、それまでの「倭人伝」や「倭国伝」ではなく「日本伝」と記述するようになったとされています。

少なくとも西暦701年以前は、日本列島には、日本国という国名も、日本人という民族名も存在していなかったわけです。また、中国の正史である「三国志」に記述された魏志倭人伝によれば、当時(西暦220年~265年)の日本列島には、倭の国をはじめ、100余りの国からなっていたと記述されています。また、100余りの国の内の30カ国が、倭の国とは別に朝貢していたと記述されています。中国への朝貢は、ときの中国の皇帝に周辺国の君主が貢物を捧げ、これに対して皇帝側が恩賜を与えるという、一種の貿易の形態を為した儀礼といえます。たとえば、皇帝に絹を朝貢すれば、皇帝から貴重な書物を恩賜されるという関係でした。

歴史的には、このような関係を名目的な君臣関係を結ぶこととして冊封体制と呼んでいました。この冊封体制を打破し、対等な関係で貿易を行おうとしたのが聖徳太子でした。隋の時代に「日出づる国の天子、書を日没する国の天子に致す」という親書を遣隋使に持たせて朝貢し、隋の皇帝であった煬帝を激怒させています。我が国が島国であり、四方八方が海に囲まれている地理的条件があったらばこそできたことであり、地続きの国がこんなことをやろうものなら、それこそ、あっという間に滅ぼされてしまったに違いありません。しかし、この「島国であった」ということが、我が国の歴史において、色々な意味で、善くも悪くも大きな影響を与えてきたのでした。

本題に戻ります。日本は単一民族国家なのでしょうか? 答えは否です。では、日本は、果たして単一言語国家なのでしょうか。答えは、こちらも否です。今から3万年~5万年前には、北は樺太、北海道から、南は九州、沖縄の広範囲にわたり様々な人類が居住していたのです。それが1万2千年ぐらい前に氷河期が終わり、気温が序々に上昇し、中国大陸と完全に分離して今の日本列島のカタチなり、そのまま日本列島に居住し続けた人類がいたのでした。ユーラシア大陸の全域から、様々な人類が棲みつき居住し、それぞれの人類が異なる言語を喋り、それぞれ固有の文明文化を形づくっていたのでした。それらの人類を、縄文人として一括りにして呼称したにすぎません。やがて中国大陸から、大量の難民が渡来してきました。この難民もユーラシア大陸の全域から渡来してきた様々な人種からなる難民です。そしてこの難民と縄文人が混血した人種を一括りにして弥生人と呼称したにすぎません。

前述しましたが、日本列島に居住し続けた縄文人はATLウィルスキャリアです。難民として渡来してきた弥生人はATLウィルスノンキャリアです。遺伝子学的に見れば、縄文人と弥生人はまったく異なる種に属する民族です。わずか数万の縄文人が居住していた日本列島に、数十万単位の難民が渡来してきて棲みついたのです。普通に考えれば、数万の縄文人の言葉や習慣は駆逐され飲み込まれ、数十万単位の難民たちの言葉や習慣に置き換わるはずですが、なぜか理由は分かりませんが、不思議なことに、数十万単位の難民たちの言葉と習慣は、数万の縄文人の言語や習慣を形づくってきた日本列島の風土の中に、あたかも溶け込んでしまったのです。(つづく)

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【杉山 彰(すぎやま あきら)プロフィール】

◎立命館大学 産業社会学部卒
 1974年、(株)タイムにコピーライターとして入社。
 以後(株)タイムに10年間勤務した後、杉山彰事務所を主宰。
 1990年、株式会社 JCN研究所を設立
 1993年、株式会社CSK関連会社 
 日本レジホンシステムズ(ナレッジモデリング株式会社の前身)と
 マーケティング顧問契約を締結
 ※この時期に、七沢先生との知遇を得て、現在に至る。
 1995年、松下電器産業(株)開発本部・映像音響情報研究所の
 コンセプトメーカーとして顧問契約(技術支援業務契約)を締結。
 2010年、株式会社 JCN研究所を休眠、現在に至る。

◎〈作成論文&レポート〉
 ・「マトリックス・マネージメント」
 ・「オープンマインド・ヒューマン・ネットワーキング」
 ・「コンピュータの中の日本語」
 ・「新・遺伝的アルゴリズム論」
 ・「知識社会におけるヒューマンネットワーキング経営の在り方」
 ・「人間と夢」 等

◎〈開発システム〉
 ・コンピュータにおける日本語処理機能としての
  カナ漢字置換装置・JCN〈愛(ai)〉
 ・置換アルゴリズムの応用システム「TAO/TIME認証システム」
 ・TAO時計装置

◎〈出願特許〉
 ・「カナ漢字自動置換システム」
 ・「新・遺伝的アルゴリズムによる、漢字混じり文章生成装置」
 ・「アナログ計時とディジタル計時と絶対時間を同時共時に
   計測表示できるTAO時計装置」
 ・「音符システムを活用した、新・中間言語アルゴリズム」
 ・「時間軸をキーデータとする、システム辞書の生成方法」
 ・「利用履歴データをID化した、新・ファイル管理システム」等

◎〈取得特許〉
 「TAO時計装置」(米国特許)、
 「TAO・TIME認証システム」(国際特許) 等

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