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霊的問題を脳の立場から考えてみよう その2

執筆:ラボラトリオ研究員 杉山 彰

<思い込むための機能>とは、幻影を創り出す機能でもあるのです。 

前回は「憑依は、脳が創り出した幻影ではないか?」というお話しをさせていただきました。

そこで少し話は変わりますが、人間の最も原始的な感情は「恐怖」です。「恐怖」というものは、人間の脳の中に古くから存在した「喜び」や「悲しみ」よりも起源が古いのです。理由は簡単です。その昔、私たち人間は捕食者をはじめとする危険なものを視覚で捉えたら逃げなければならなかった。それは生死に関わる重要な問題だから、人間は「恐怖」という感情を進化の過程で創りあげてきた。その「恐怖」という感情を生み出すのは、扁桃体という脳の場所である。扁桃体が活動すると、人間は「怖い」と感じる。扁桃体は、危険な行動は避けるという記憶を脳に植え付けるための役割を果たしているのだ。扁桃体そのものには感情はなくて、扁桃体が刺激されて、その情報が大脳に送られると、そこではじめて「怖い」という感情が生まれる。扁桃体は、記憶力を促進したり、記憶力を強化したりするという役割を担っている。だから扁桃体が刺激されると、「怖い」という感情が大脳皮質に送られて回避行動のプログラム、つまり回避行動のパターンが記憶として蓄積されるのだ。

なんだかわけがわかりにくくなったかもしれませんが、視覚によって扁桃体が刺激されると、その情報が大脳に送られる。これが3%の情報。3%の情報を受け取った大脳は、過去に蓄積してきた回避行動の記憶パターンを呼び起こして条件反射的に行動を促す。これが97%の内部情報処理のルーティンである。扁桃体が大脳に送り込む情報は、およそ3%である。ときには木陰が揺れただけのわずかな気配を捕食者と誤認して、その情報を大脳に送り込むこともある。

大脳は、その情報を捕食者として思い込んで回避行動のパターンをとる。
<思い込むための機能>は、ときには幻影を創り出すことにもなるが、危険察知、そして危険回避の側面から考えると、生存のための機能としては最善の手段なのである。ただし、幻影を創り出すことが頻繁化すると、つまり幻影過多に陥り、精神的疲労が積み重なって鬱滞したり、憑依に取り憑かれた幻影を感じたりして、精神異常に悩まされるようになることにもなりかねなくなるのです。(続く)

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【杉山 彰(すぎやま あきら)プロフィール】

◎立命館大学 産業社会学部卒
 1974年、(株)タイムにコピーライターとして入社。
 以後(株)タイムに10年間勤務した後、杉山彰事務所を主宰。
 1990年、株式会社 JCN研究所を設立
 1993年、株式会社CSK関連会社 
 日本レジホンシステムズ(ナレッジモデリング株式会社の前身)と
 マーケティング顧問契約を締結
 ※この時期に、七沢先生との知遇を得て、現在に至る。
 1995年、松下電器産業(株)開発本部・映像音響情報研究所の
 コンセプトメーカーとして顧問契約(技術支援業務契約)を締結。
 2010年、株式会社 JCN研究所を休眠、現在に至る。

◎〈作成論文&レポート〉
 ・「マトリックス・マネージメント」
 ・「オープンマインド・ヒューマン・ネットワーキング」
 ・「コンピュータの中の日本語」
 ・「新・遺伝的アルゴリズム論」
 ・「知識社会におけるヒューマンネットワーキング経営の在り方」
 ・「人間と夢」 等

◎〈開発システム〉
 ・コンピュータにおける日本語処理機能としての
  カナ漢字置換装置・JCN〈愛(ai)〉
 ・置換アルゴリズムの応用システム「TAO/TIME認証システム」
 ・TAO時計装置

◎〈出願特許〉
 ・「カナ漢字自動置換システム」
 ・「新・遺伝的アルゴリズムによる、漢字混じり文章生成装置」
 ・「アナログ計時とディジタル計時と絶対時間を同時共時に
   計測表示できるTAO時計装置」
 ・「音符システムを活用した、新・中間言語アルゴリズム」
 ・「時間軸をキーデータとする、システム辞書の生成方法」
 ・「利用履歴データをID化した、新・ファイル管理システム」等

◎〈取得特許〉
 「TAO時計装置」(米国特許)、
 「TAO・TIME認証システム」(国際特許) 等


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