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お肌を蘇らせる『ガンマリノレン酸』

執筆:いち あまね


いつも『脱マトリックス!理論と実践』シリーズをご愛読いただきまして、ありがとうございます。

今回はいつも少し趣向を変え、特別号として、おもに女性の方を対象にした皮膚への美容効果についてご紹介したいと思います。

高級化粧品の前に…

美容のために化粧品会社の高級なプログラム化粧品を重ねづけしている方も多いと思いますが、そのプロセスよりも優先したいのが、皮膚の細胞にとって本来必要な原材料を補い、皮膚本来のポテンシャルを回復させることです。このたった1つのプロセスで、様々な皮膚トラブルに対するレジリエンスが発揮され、皮膚本来の美しさが蘇ります。

■シミ
■しわ
■くすみ
■たるみ
■乾燥
■ニキビ ・吹き出物
■炎症(湿疹、アトピー性皮膚炎)

これらはいずれも、皮膚本来の機能が発揮されないことで起こります。逆に言えば、皮膚のポテンシャルを回復すれば、予防・改善ができるということです。

皮膚のポテンシャルを回復させ、レジリエンスを発揮させるために重要な働きをするのが、ガンマリノレン酸(GLA)というオイルです。これは、健康的な細胞を全身で作るために必須の原材料となる必須脂肪酸です。

ガンマリノレン酸は、細胞の頭脳とも呼ばれる細胞膜の流動性を保つことによって、細胞外から細胞内の遺伝子への情報伝達をスムーズにします。したがって、皮膚細胞を含む、すべての細胞が正常に機能するために不可欠なものになります。

皮膚のバリア機能を回復させる

ガンマリノレン酸は、プロスタグランジンE1という生理活性物質を促します。これが、

■皮膚の血流を改善する
■炎症を抑制する
■皮膚の水分を保持する

などの作用をもたらし、皮膚のポテンシャルを回復させます。

皮膚のダメージを防ぎ、皮膚の持つ本来の機能をしっかりと発揮してもらうためには、まず第一に、皮膚のバリア機能を保つことが欠かせません。皮膚のダメージは、主に外的な刺激によって起こります。それを守るのが、皮膚のバリア機能です。

皮膚の最も外側を守るのは角質です。角質は、水分と油分が層状になったラメラ構造という働きで、ガッチリと水分を保持しています。

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皮膚が乾燥すると、皮膚のバリアがバランスを崩し、角層の下の表皮や真皮を刺激を受けることで、炎症が起こります。日常に浴びる紫外線も、皮膚の奥深くに炎症を起こします。

炎症が起こると活性酸素が発生し、細胞やコラーゲンがダメージを受け、シワやたるみの原因となり、炎症後に色素沈着を起こすことで皮膚のくすみが起こります。また、皮膚の正常なターンオーバーが崩れることで、シミの原因となるメラニン色素が沈着しやすくなります。

アトピー性皮膚炎の人は元々、皮膚の角質のバリア機能が弱く、皮膚が乾燥しやすく刺激を受けやすいために、慢性的な湿疹が起こりやすい肌質となります。

これらの理由から、皮膚を刺激から守り炎症を抑制することがとても重要になります。

そこで登場するのがガンマリノレン酸で、皮膚のバリア機能を守り、炎症を抑えることで、こうした一連の肌トラブルを予防、改善してくれます。

アトピー性皮膚炎や湿疹、乾燥肌、皮膚の慢性湿疹の一種である乾癬(かんせん)、皮膚の水分消失量の増加、表皮バリア機能の障害などの問題は、ガンマリノレン酸欠乏に関連しています。

また、ガンマリノレン酸を皮膚に塗布したり、経口摂取することによって、皮膚炎、湿疹、乾癬、にきびなど、多数の皮膚障害の症状が軽減するだけでなく、紫外線による発赤も軽減し、傷の治癒が改善することも明らかになっています。

ガンマリノレン酸を含むオイルは数少なく、月見草油やボラージ油、カシス種子油などの一部のオイルにしか豊富ではありません。

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体内では、一般的な食用オイルに含まれるリノール酸(LA)からガンマリノレン酸(GLA)に転換されますが、体質によっては、この転換酵素が十分に働かず、体内で形成されるガンマリノレン酸(GLA)が不十分になると、細胞機能が保たれなくなります。もちろん、皮膚トラブルも起こしやすくなります。
体内での産生は安定しませんので、ガンマリノレン酸を直接補うことが有効になります。

洗顔したらすぐにつける

「え?まず、化粧水では!?」と驚かれるかも知れません。

でも、実は、化粧水では肌に十分な水分を補うことは難しいのです。そこで、洗顔後にどんどん皮膚から蒸発していく水分を食い止めるために、まず、ガンマリノレン酸を塗ってみてください。

スキンケアは、この1ステップだけで完結します。

油分で蓋をして内側からの水分蒸発を防ぐことが、実は一番の保湿にもなります。もし、美容液などを塗りたい場合は、その後に使ってください。

水溶性の成分をオイルが弾いてしまうと思われるかも知れませんがガンマリノレン酸は浸透しやすいため、その後で塗布しても問題ありません。

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私自身、医師になって最初の数年は皮膚科にいました。その際に、皮膚トラブルがある方には、まず、複数の化粧品の重ね付けをやめて頂き、シンプルなステップに戻し、皮膚本来の機能を回復してもらうように指導させていただいていました。

特にアトピー性皮膚炎や慢性湿疹などのトラブルがある方は、化粧品に含まれるアルコールや添加物、天然の精油など様々な成分が刺激になります。
その点でも、ガンマリノレン酸は皮膚の必須成分ですから、刺激にもなりません。

私自身も元々アトピー肌であるため、ほとんどの化粧品でトラブルが起きてしまうのですが、このオイルは全くトラブルなく安心して使うことができます。

シンプルに戻ることで、本来のポテンシャルを発揮させるのは、一人の人間も、一つの細胞も同じです。

ぜひ、ガンマリノレン酸をお試しくださいね。


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【いち あまね プロフィール】
医師・認定産業医・文筆家
米国IBA認定・ボディトークプラクティショナー
国立大学医学部医学科卒

出口王仁三郎が霊山として、邸宅を構えた岡山県熊山遺跡の麓に生まれる。
某大学病院糖尿病代謝内分泌科を経て、臨床医として最新のバイオロジカル医療・予防医療から在宅・看取り医療まで幅広く臨床経験を積みながら、個々の病気の根本原因やより良き生と死に向き合ってきた。
究極のヘルスケアは、人類の進化であると捉え、最新の分子整合栄養療法・バイオロジカル医療から常在細菌学、生命科学、意識科学、理論数学、物理学、哲学などを統合した視点で、医療とヘルスケアの次元上昇を目指している。
薬を処方する代わりに、情報空間へのアプローチとして、情報を処方することを天職と捉え、書籍やメディアなどで情報を発信している。


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