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脱マトリックス!理論と実践2020 (vol.23):体と感情・意識⑦〜副腎

執筆:いち あまね


新年、少し遅くなりましたが、明けましておめでとうございます。

2021年のスタートも、社会的な大きなストレス状況が続いていますが、この時代を生き抜き、新しい時代を創造するためのヒントになる情報を引き続きお伝えしていきたいと思います。

2020年から引き続き、身体の観察を通して、自分自身の感情や潜在意識のプログラムの発見のヒントとなるように、身体の各部分と関連しやすい感情や潜在意識についてご紹介しています。

ストレスが引き続きの課題となる2021年の最初は、副腎をテーマにしましょう。

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ストレッサーと戦い、この社会を生き抜き、新しい時代を切り開いていくために重要な臓器・副腎ですが、近年は、むしろ副腎が過剰に働く時代を通り越し、副腎が疲弊して、無気力で挑戦する気持ちすら起きない人が増えています。

副腎の生理的な機能と役割

副腎は、腎臓の上に付着する小さな内分泌臓器です。ストレスに関連するため、何かと悪者扱いされがちです。しかし、生きるために欠かせないものであり、社会の中でアグレッシブに挑戦し、成長するための力を与える重要な臓器です。

副腎の分泌するホルモンの役割

副腎は、副腎皮質でステロイドホルモン(コルチゾール、アルドステロン、アンドロゲン)を、副腎髄質でアドレナリンやノルアドレナリンを分泌します。

自律神経のうち、交感神経の働きによって刺激され分泌されるホルモンで、野生動物で例えてると、ライオンがシマウマを襲う際の、ライオンの”闘争”とシマウマの”逃走”に関わっています。

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ストレス状況下では、HPA軸(視床下部ー下垂体ー副腎軸)と呼ばれる一連のホルモンの連携によって、副腎からホルモン分泌が行われます。闘争や逃走時に体を最適化するために、コルチゾールが血糖値を上げ、アルドステロンが血圧を上げ、アドレナリンが心臓の拍出量を増やし、気管を広げます。

自律神経のうち、交感神経によって支配されています。副腎が過剰に働いた場合の弊害として、血糖値の上昇や血圧の上昇、動悸や呼吸の促迫などが起こります。

アンドロゲンは、副腎由来の男性ホルモンです。これらが末梢で男性ホルモン・テストステロンや女性ホルモン・エストロゲンに転換され性ホルモンとして機能します。

副腎の機能が低下すると、性的な機能も低下します。女性でも男性ホルモンとして活性化するホルモンが分泌されているので、卵巣機能の低下によって女性ホルモンと比べて男性ホルモンが過剰になると、男性化して髭が生えたり声が低くなったりします。

これらのホルモンはコレステロールをもとに合成されますので、コレステロールは決して悪者ではありません。健康診断で低コレステロールは大した問題にされませんが、実は、ステロイドホルモン不足で人はストレスに弱くなるのです。

性ホルモンも同様にコレステロールを原料としていますので、若いのに月経がないという女性の血液をみると、しばしば低コレステロールということがあります。

副腎疲労が増加する社会

昭和の時代は、「24時間戦えますか?」と、交感神経が刺激され、アドレナリン全開なアグレッシブな時代ではなかったでしょうか?

「ストレス」という言葉が認知され、戦い過ぎた弊害として、ストレス障害が問題となりましたが、これは副腎ホルモンが過剰に分泌されることで症状が起きます。

環境的なストレスになんとか自分を適応させ、その環境を能動的に変化させていこうとするもがきの延長線上にあります。しかし、平成から令和になった今、問題となるのは、無気力・不活発・引きこもりの人たちが増えていることです。これらは、副腎ホルモンが低下した症状です。

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「副腎疲労」とも呼ばれますが、疲労倦怠感・脱力感・無力感・食欲不振・低血圧・低血糖などの症状が起こり、心も体も動かなくなります。過剰なストレスの継続によって、副腎がどうにもこうにも働かなくなると、環境への適応力も、環境を能動的に変えていく力も失い、フリーズしてしまいます。

これは、新しい自律神経の理論である「ポリヴェーガル理論」によると、背側迷走神経系と呼ばれる原始の生物に備わる副交感神経が過剰に働いている状態です。

天敵から逃れることで環境を変化させる力を持つ交感神経に対して、フリーズすることで環境が変わることを待つ消極的な対処法です。

体の社会に対する諦めにも近い反応と言えますが、それほどに、この社会はどうしようもなく汚染され、混乱していると言えますね。

副腎の感情と意識、テーマ

・能動
・意志
・挑戦
・闘争心
・セクシャリティ
・恐怖・恐れ
・被害妄想・強迫観念

生命力と恐怖
東洋医学的には、副腎は、「生命力」を司る「腎」と連携しています。チャクラの考え方では、基底チャクラを司り、根源的な生命力の源と考えられています。

外的なストレス(生命の危機)に対して、しっかりと警戒し対応できるように「恐怖」「恐れ」を生み出すと考えられています。「恐怖」「恐れ」がなければ、天敵から逃げることなく、平気で危険を冒して生命を脅かしてしまいます。そのため、この肉体を持って生きる存在にとって最も根源的な感情は、「恐怖」「恐れ」とされています。

つまり、「生命力」と「恐怖」「恐れ」は、セットなのです。

■愛と信頼を前提にした能動的挑戦の意志
副腎がポジティブに働くと、能動的に意志を持って挑戦し、環境に適合するだけでなく、環境を自ら変えていく創造的な生き方に繋がります。

前提条件として、自らが信頼されている、守られていると感じられている時、こうした、良いストレスに立ち向かって成長するというポジティブな働きが生まれます。

■分離感と敵対がネガティブな作用となる
一方で、他人と分離感があり、愛と信頼がない環境で、周りは敵ばかりだと感じている時には、「恐怖」「恐れ」を感じ、悪いストレスの影響を受け、ネガティブな働きとなります。被害妄想や強迫観念にまで発展することもあります。

赤ちゃんの頃の母親との十分な触れ合いによって、根源的な愛と信頼が満たされていない人は、大人になっても根源的な分離感や不信感を持ち続けて生きることになり、ストレスに対して過剰に反応しネガティブな影響を受けやすくなります。

副腎が疲労し、無気力と脱力感の病が蔓延している現代に、副腎のポジティブな働きを取り戻すにも、前提条件として、他者との愛と信頼を前提にした連携が不可欠になります。

■健全なセクシャリティ
前回、東洋医学的な「腎」は、泌尿生殖器全般を意味し、リビドー(性への欲動)=生命力を司ることをお伝えしました。副腎は、腎の活発な性的要素と結びついているとされています。

副腎の性ホルモン・アンドロゲンが分泌されなければ、男性ホルモン・テストステロン 、女性ホルモン・エストロゲンの分泌も低下しますから、副腎はセクシャリティの維持にも大いに関わっています。

ストレスフルな社会ですが、ここで諦めてフリーズするわけには行きません。能動的に人間の叡智によってこの環境を変えていかなければ、地球の未来はありません。そのためには、愛と信頼を前提に連携し、健全な副腎の働きを取り戻すことです。

能動的な挑戦への意志を持って、このおかしな世界を良い方向に変えていきたいですね。

(つづく)


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