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不死身の日本兵から学ぶ 【前編】

こんにちは。Parole編集部です。

2020年も下半期に入り、
これまでの見直しを図ったり
今年後半の目標を立てるなど、
気持ちを新たにされた方も多いのではないでしょうか。

そこで本日は「人間の無限の可能性」
テーマにした記事をお届けしたいと思います。

 以前、七沢代表の朝のお話で質問があったように、
人間は持っている能力が100あるとしたら
その内わずか5%ほどしか使うことができていない、

とも言われています。 

DNA本来の役割を発動させるために〜2020年6月11日 はふりめく〜
https://parole.laboratorio.ltd/n/n9d996b8b58c9

本当は、一人一人がものすごい可能性を秘めているのにも関わらず、
それに気づくことさえできない… 

また仮にその可能性に気づくことができたとしても
その使い方、活用方法がわからないばかりに、
人生をただ無為に過ごしてしまうのだ、と。 

では、私たちは一体どうしたら良いのでしょうか?

今与えられているかけがえのない命を発動させ、
かけがえのない時間を最大限に生かすための
ヒントがここにあります。

 今回は大野靖志が執筆した過去記事より
二日間にわたってお届けさせていただきますので、
ぜひご覧ください。


舩坂弘という人物をご存知でしょうか。

私は初めてこの人の話を聞いて、
本当にびっくりしたんですね。

彼は第二次大戦中、和製ランボーのような働きをしながら、
戦後、渋谷に大盛堂書店を設立します。

学生時代よく待ち合わせに使っていたので、
あの本屋さんの創業者が、まさかそんなにすごい人だとは
思いもよりませんでした。

人間の可能性を知る上で、
大変参考になる人物ですので、

皆さんの常識を広げるためにも、
ぜひご一読いただきたいと思います。

━━━━━━━━ 

舩坂軍曹は第二次大戦中、
アンガウルという激戦島に送られます。

そこでいきなり戦功を上げますが、
左大腿部に裂傷を負った時に、

軍医は、自決用の手榴弾を手渡して立ち去ったといいます。
が、翌日には左足を引き摺りながらも歩けるまでに回復しました。

そんな状態で、拳銃の3連射で米兵を倒したり、
米兵から奪った短機関銃で2人を一度に斃し、

左足と両腕を負傷した状態で、銃剣で1人刺し、
短機関銃を手にしていたもう1人に投げて
顎部に突き刺すなど、奮戦を続けたのです。

けれども体はボロボロです。
最後は、ついに自決を図りましたが、
手榴弾は不発でした。

舩坂は死ぬ前にせめて敵将に一矢報いんと
米軍司令部への単身斬り込み、肉弾自爆を決意します。

手榴弾6発を身体にくくりつけ、拳銃1丁を持って
数夜這い続けることにより、前哨陣地を突破し、

4日目には米軍指揮所テント群に
20メートルの地点にまで潜入しました。

この時までに、負傷は戦闘初日から数えて
大小24箇所に及んでおり、

このうち重傷は左大腿部裂傷、左上膊部貫通銃創2箇所、
頭部打撲傷、左腹部盲貫銃創の5箇所あり、
さらに右肩捻挫、右足首脱臼を負っていました。

また、長い間匍匐(ほふく)していたため、
肘や足は服が擦り切れてボロボロになっており、

さらに連日の戦闘による火傷と
全身20箇所に食い込んだ砲弾の破片によって、
さながら幽鬼か亡霊のようであった
といいます。

しかもそれまでの20日間、ほぼ飲まず食わず、
眠らずの状態で。

けれどものその状態で敵兵を倒しながら、
司令部のテントまで辿り着きます。

で、その後頸部を撃たれて倒れ、
ペリリュー島の捕虜収容所に身柄を移管。

しかし、その2日目には、
収容所からの脱出に成功します。

さらに、船坂は2回にわたって
飛行場を炎上させることを計画しますが、
米兵に阻止され失敗。

その後、グアム、ハワイ、サンフランシスコ、
テキサス、と終戦まで収容所を転々と移動し、
1946年に帰国しました。

(関心のある方は、舩坂弘著、
『英霊の絶叫~玉砕島アンガウル戦記』をどうぞ)

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さあ、ここまでお読みいただき、
いかがでしたでしょうか。

確かにそんな人がいた、
というのは事実です。

そこで、
ちょっと別の視点から考えてみます。

かつて100メートルを9秒台で走るというのは、
とても考えられないことでした。

ところが、1983年にカール・ルイスが達成してから、
それが当たり前になってきています。

つまり、本当に達成した人がいる(と知る)と、
人類の能力は進化する
のです。

今皆さんは、「かつて日本にこんな人がいた」
というデジタル情報を受け取っているわけですが、

それを真に受けていただくと、
皆さんの脳は進化します。
脳の許容範囲が一気に広がるわけですね。

私の場合、かつて、よく仕事や人間関係で
八方塞がりの時期がありましたが、

どんなに落ち込んでも、
特攻隊員や南方戦線の兵士の気持ちになると、
どうでもよくなるということがありました。

つまり、はっきりいって、
自分の苦境はまったく大したことではない。

今ここで死ぬわけではないし、
むしろ安全地帯にいて何を言っているのか、と。
そんな考え方で何度窮地を脱したかわかりません。

一方でこうした日本人がいたことに
誇りを感じる部分もあります。

特に今の時代、政治家も含め、
情けない人たちばかりで嫌になりますが、

いざという時にそんな日本人の血が働くはず、
と考えると、絶望ばかりでもなさそうです。

実際、自衛隊の特殊部隊は、
実戦を経験している米軍の部隊に勝るとも聞きます。

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とはいえ、舩坂弘の生命力、
そして戦い方はやはり尋常ではありません。

どこからそうなったのか、
何がそうさせたのか考えてみます。

すると、手榴弾が不発だったあたりが
ポイントだったような気がします。

つまり、本当に死のうとして、
それができなかったという。

言い方を変えれば、
そこでもう死んでいるんですね。

その時に彼は茫然として、
なぜ死ねないのか、まだ死なせてもらえないのかと、
深い絶望感を味わったといいます。

が、それにより彼は魔神のような存在となりました。

そこに流れるのはもはや普通の人間の血ではなく、
脳の思考回路も魔神レベルのそれに変わりました。

それで米兵は被害を受けたにも関わらず、
えらく感動して、彼こそがリアルサムライだ
呼ぶようになったんですね。

本来でしたら、危険人物でもありましたので、
とっくに銃殺されていいはずです。

脱走して飛行場の破壊工作を企てるぐらいですから、
むしろ、何が何でも銃殺にしないといけません。

ですが、そうならなかったのです。

米軍は彼を「勇敢な兵士」と呼んで讚え、
その伝説は隣のペリリュー島まで伝わるぐらいでした。

では、そこにあったのは何でしょうか?

それこそ「死を超えた力」です。
(後編につづく)

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※今回の記事は、Paroleの監修責任者である大野靖志が、まぐまぐ!の有料メルマガ「大野靖志の『週刊デジタル真道』vol.08」にて執筆した記事を特別に公開させていただいたものです。
ご好評いただいているバックナンバーは、こちらからチェックしていただけます。気になるテーマの記事がありましたら、ぜひご覧くださいませ。


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