
住まいの潜在力を引き出す 『The Home(イヤシロチテクノロジー)』 ─ リモートワーク環境を最適化する Vol.2
こんにちは。Parole編集部です。
前回は、イヤシロチとケカレチの違いと、それぞれの人体への影響についてお伝えしました。
リモートワーク推進へと社会が大きく変化するなかで、より快適・効率的に仕事をするためには、労働環境がイヤシロチである必要性をご理解いただけたのではないでしょうか。
今回は、そんなイヤシロチの現状についてお伝えします。
減少しつづけるイヤシロチ
1950年から1960年にかけておこなわれた調査では、国内におけるイヤシロチの割合はわずか15%にすぎませんでした。毎年、減少傾向にあるため、現在のイヤシロチの割合はさらに低くなっていることが予想されます。
イヤシロチが減少する原因はさまざまですが、大きく3つに分けられると考えられています。
地球全体の地磁気の減少
地磁気とは地球がもつ磁性(磁気)と地球から生じる磁場のことをいいます。人は地磁気が正常な場所では元気で健康になり、逆に正常ではない場所では元気をなくして不調を訴えます。
いま、地球全体の地磁気が減少傾向にあり、人体のみならず、あらゆる生物への影響が危惧されています。地磁気の減少による宇宙線量の増加は地震の発生を促し、2016年の日本における震度1以上の地震の発生回数は6587回にものぼります。
地震による断層のズレは、弱っている地球の磁場にさらに乱れを生じさせています。
人工磁場の急激な増加
パソコンや携帯電話の普及により、私たちは常に人工的な電磁波の影響を受けています。
コンセント付近で非常に高い電磁波が測定されることは意外と知られていません。ヨーロッパでは3穴のアース付コンセントが一般的です。
住宅や学校は高圧電線から一定の距離を置かなければ建設が許可されない国もあります。高圧送電線、変電所、携帯電話の基地局などは、さらに強力な電磁波を放っており、近隣の住民は白血病などの発症率が高くなるという統計があることはよく知られています。
住環境の変化
日常生活で適量の地磁気を受けられないもうひとつの原因として、住環境の変化が挙げられます。日本では昔から木造や漆喰の家が当たり前でしたが、コンクリート住宅や高層マンションが増えたことで地磁気をさらに遠ざける結果になっています。
環境先進国ドイツでは住環境に対する意識が非常に高く、電磁波だけではなく、地下水脈や断層などから受ける影響「ジオパシックストレス」が注目されております。
これまで見てきたように、私たちの生活環境はケカレチ化によって劣化の一途をたどっています。
環境のケカレチ化は心身の健康をはじめとして、人間関係や仕事のパフォーマンスを大きく阻害します。しかし、睡眠や食生活の健全化に神経を注ぐ人が多い一方で、場の健全化について考える人は比較的少ないと言えるのではないでしょうか。
その理由のひとつとして、「場をいかにして最適化するのか」という問いに対する明確な答えが極めて少ないことが挙げられるでしょう。
次回は、テクノロジーの観点でその問いにお答えしていきます。