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脱マトリックス!理論と実践2020 (vol.18):体と感情・意識②〜小腸

執筆:いち あまね

この時代の人類の進化の方向性として、はっきりとこの世界の仕組みを理解した上で、マトリックス空間を抜け出し、自分を超え、人間を超え、無限の可能性を発揮するクリエイターとして生きること。

そのための情報をお伝えしていきます。

前回から、身体の観察を通して、自分自身の感情や潜在意識のプログラムの発見のヒントとなるように、身体の各部分と関連しやすい感情や潜在意識についてご紹介しています。


スマートな知性と自我を反映する小腸

腸については、自然と人を接続する土壌である腸内環境の重要性について以前からお伝えしてきました。今回は、第2の脳ともいわれる、腸にまつわる感情や意識についてお話します。

日本語では、物事の真意をはっきりと理解することを「腑に落とす」と言ったり、英語では「直感」のことを「Gut feeling(腸の感覚)」と表現するなど、腸と意識は大いに関連しています。

特に、今回お伝えする小腸は脳よりも賢い知性があり、「自我」の意識を反映し、免疫細胞を動かして、自己と他者を区別しています。

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小腸にまつわる感情や意識

■小腸の生理学的な機能
腸といっても、小腸と大腸では機能が違います。
小腸は、胃から十二指腸に流れ、膵液や胆汁などによって消化された食物が運ばれる場所です。栄養素の吸収はおもに小腸で行われています。

■自己に必要なものを識別する知性

小腸は、外界にある必要で安全なものだけを自己という共和国内に受け入れるための、外界との国境地帯です。

外界から口に運ばれたものには、食物だけでなく、化学物質、重金属、腐敗物質の毒素など、体内に受け入れたくないものも含まれます。小腸は、食物の中から自己にとって必要なだけのエネルギーや栄養素を抽出・選別し、自己の内側に受け入れる一方で、そのような余分なもの、不要なものは排泄するという賢い選別を行います。

■自己を守る三重の防御
小腸の絨毛上皮という上皮細胞は、土壌から栄養素を受け入れる根っことしての役割をもつと同時に、国境地帯の防御壁としても働きます。そこには、外・壁・内の三重の防御壁があり、外側を守るのは常在細菌叢です。

常在細菌叢は、病原性の微生物などが防御壁に侵入しないよう、多層的な隊列を組みながら防御します。同時に、防御壁自体に栄養を与えることで補修工事をし、防御壁の内側の免疫細胞と連携することで、自己にとっての敵を識別し、安全な食べ物や栄養素を無駄に攻撃しないようにサポートします。

防御壁は、通常、必要な栄養素だけを受け入れるようになっています。しかし、腸内環境が悪化して病原性に傾き、炎症が起きると、防御壁に穴が開きます。その結果、無駄なものまで自己の内側に侵入を許してしまうリーキーガット症候群(腸漏れ症候群)と呼ばれる状態を引き起こします。それによって病原性の微生物やアレルギー物質が体内に侵入すると、免疫細胞が暴れて炎症を起こし、全身の疾患の原因になります。

防御壁の内側を守るのは、免疫細胞です。腸は人にとって最大の国境地帯であり、外界の敵が侵入しやすい場所なので、免疫細胞の8割が集まっているとされています。免疫細胞の役割は、自己と自己にとって安全なものを受け入れながら、自己という共和国の平和を脅かす敵を攻撃することです。


小腸の感情と意識、テーマ

 ● 有益なものや情報を識別する能力
 ● 取捨選択能力
 ● 判断力
 ● 自己と他者の識別
 ● 自己認識・自我
 ● 分離意識
 ● 自己を養う
 ● 他者を排除する
 ● 喜び・悲しみ

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■小腸がもつ知性
生理学的な機能を紐解けばわかるように、小腸は自分に必要なものと不要なものを識別しています。食物だけでなく、情報や人間関係、仕事など、必要なものを取り出し、不要なものを捨てるという「抽出と取捨選択力」があり、その上で栄養分の吸収を司っています。これは、小腸の知性といえます。

■自己と他者の境界線
自己認識が明確でなく、自己の境界線がぼやけている場合、自分にとって必要以上のエネルギーや情報、人間関係、仕事などを抱え込み過ぎてしまいます。身体的には、肥満が起き、心も頭もパンパンになり、判断ができなくなりがちです。

その逆に、自己防衛が過剰になると、必要なものすら受け入れを拒否し、免疫細胞を使って攻撃を始めます。必要な栄養を受け入れないと、栄養吸収が悪く、食べても太れない体質として表れます。また、安全なはずの食べ物や栄養に対しても、免疫細胞が「敵」として攻撃を始めると、アレルギーや免疫疾患となります。

アレルギーの根本にある不信感
様々な食べ物などにアレルギーがある人、マルチアレルギーがある人の心を紐解くと、「世界は危険なところだ!」と「世界は敵だらけだ!」という強烈な潜在意識があることがしばしばあります。人間関係においても根本的な不信感があり、分離意識を根本に持っている傾向があります。

潜在意識が作られるのは、おもに大脳新皮質が発達する前に大脳辺縁系が形成される時期ですから、保育園・幼稚園時代までの幼少期の経験が関連していることが多いものです。

コロナ禍で懸念される免疫の異常
コロナ禍で懸念すべきは、「コロナは危険!他人との接触は危険!外の世界は危険!」という意識で、熱心に殺菌消毒する親に育てられる子どもです。

免疫機能は、子供時代に多様な微生物と接することで適正に育まれ、過剰な暴走をせず、自分にとって必要なものに対しては寛容に受け入れる(免疫寛容)ことができるようになります。衛生仮説といって、清潔過ぎる環境で育つことで、アレルギーや免疫疾患が増加することが指摘されています。

潜在意識に不信感が植え付けられてしまうことで、免疫はますます自己を守ろうと暴走する懸念があります。

■小腸にまつわる感情
小腸は、東洋医学的な五行で言えば、火の陽の要素です。感情としては、喜びに関連するとされています。喜びの裏には、悲しみがあります。

小腸と対応する火の陰にあたるのは、心臓です。心臓と小腸は経絡によって互いに影響しあっています。心臓は、喜びや悲しみの感情に応じて、ドキドキしたり、キューっと苦しくなったりすることを体験すると思います。

小腸は、他者と自己が出会う場所ですが、喜びや悲しみは、常に、他者との関係性において成り立っています。脳内で「幸せホルモン」と呼ばれる感情を安定させるセロトニンという神経伝達物質は、腸内環境が悪化すると十分に分泌されません。セロトニンの9割は腸で作られるものですが、腸で作られたセロトニンが直接的に脳に入って感情に作用することは、メカニズムとして明らかになっていません。

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小腸で作られるセロトニンに影響を受けやすい人は、ストレスによって下痢や便秘を引き起こす過敏性腸症候群と言われる病態を引き起こします。過敏性腸症候群の人の多くは、自分の感情を認識することが苦手で、感情を抑圧しがちです。表出できない感情が、身体表現として現れる典型的なパターンと言えます。

ストレスは、他者や外界との関係性において感じるものです。身体反応が起きている場合、小腸の意識と関連づけながら、しっかりと身体にフォーカスして、感情を感じる訓練をしてみてください。

次回は、大腸についてお伝えします。

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【いち あまね プロフィール】
医師・認定産業医・文筆家
米国IBA認定・ボディトークプラクティショナー
国立大学医学部医学科卒

出口王仁三郎が霊山として、邸宅を構えた岡山県熊山遺跡の麓に生まれる。
某大学病院糖尿病代謝内分泌科を経て、臨床医として最新のバイオロジカル医療・予防医療から在宅・看取り医療まで幅広く臨床経験を積みながら、個々の病気の根本原因やより良き生と死に向き合ってきた。
究極のヘルスケアは、人類の進化であると捉え、最新の分子整合栄養療法・バイオロジカル医療から常在細菌学、生命科学、意識科学、理論数学、物理学、哲学などを統合した視点で、医療とヘルスケアの次元上昇を目指している。
薬を処方する代わりに、情報空間へのアプローチとして、情報を処方することを天職と捉え、書籍やメディアなどで情報を発信している。


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