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この宇宙はプラズマでできている vol.026

執筆:ラボラトリオ研究員 杉山 彰


4.5.地球上に生まれた生命の進化

ここで、本レポートは、「地球上に生まれた生命進化」に、いっきに相転移します。太陽が生まれた歴史や、金星や木星などの太陽系の惑星が生まれた歴史はひとまずおいて、地球上でおこった最初で最後の生命の自然発生について言及してみたいと思います。

生命の誕生に関して考えるとき、いちばん大切なことは、生物なくしては宇宙には分子酸素(O2)は存在し得ないという厳粛な事実のようです。

宇宙空間で次々に起きた超新星爆発は、森羅万象の創造に不可欠な重い元素を星屑としてバラまいてはくれるのですが、超新星爆発の超高温の核融合反応のもとでは、分子酸素は炭素などの重い元素の燃焼に使われてしまうのです。あたりまえと言えばあたりまえの話しなのですが、炭素(C)は分子酸素(O2)と結合して二酸化炭素(CO2)、水素(H)は分子酸素(O2)と結合して水(H2O)と姿を変えてしまうというのです。

したがって、宇宙には水であるH2Oと二酸化炭素であるCO2は充満したが、分子酸素のO2は存在し得なかったというのです。私たちの宇宙には分子酸素が存在しないというお話なのです。嘘みたいな話しなのですが、本当の話です。『大いなる仮説』を著した大野乾博士が述べています。以下、大野乾博士の文章を引用します。

何度も述べたように、宇宙には分子酸素は存在しない。ビッグバン直後に、四散する素粒子をストロング・フォースがまとめてつくった元素は、必ず一番簡単な水素であろう。膨大な量の水素が重力によって濃縮されだすと、核融合反応が始まる。太陽のような小さな星では、この反応はヘリウムに変わるところで止まるが、もっと大きなスーパー・ノヴァ(超新星)の場合は、核融合はさらに進んで大爆発をする。例えば1987年に爆発の情報が地球に到着したスンドセク・スーパー・ノヴァがある。この時点で、炭素、珪素、窒素、酸素が大量生産されるが、鉄そのほかの重金属もかなり生産される・・・<中略>・・・。ここで大切なことは、宇宙には分子酸素は存在し得ないということである。酸素ができるのは、大爆発という超高温のときである。従って、酸素はほかの元素の燃焼に使われてしまう。例えば、水素が燃焼すると水になる。事実、水は宇宙の中で一番豊富な分子である。地球を訪れたハレー彗星が、汚れた氷の塊にすぎなかったことを想起していただきたい・・・

ちょっと引用が長いのですが、さらに続けます、じつは、この後の下りで、私たちが棲む地球に生命が生まれた謎を解き明かしてくれるいいお話が続くのです。

我々の太陽のまわりにスーパー・ノヴァの爆発で放出された炭素、珪素、重金属が濃縮された天体(惑星=地球)が軌道に乗ると、どうであろうか。太陽からの距離が適当であると、そこで生命が誕生するであろう。原始大気にあるメタンとアンモニアからアミノ酸が生まれ、青酸からプリン・プリミジンという塩基が生まれ、メタノールそのほかから糖、メタンから脂肪酸も生まれる。そして塩基から核酸ができると生命が誕生するのである。植物が生まれ、光合成によって分子酸素を大気に放出するようになると・・・

ここでちょっと大野乾博士の別の文章の引用をインサートします。

宇宙の大気には分子酸素は存在しない。わが地球の大気に充満する分子酸素は、植物が過去10億年間の光合成によって蓄積してくれたものである。従って、酸素を呼吸しないと生きていけない我々動物は、すべて植物の寄生生物(※1)ということになる。

引用を元に戻します。

・・・光合成によって分子酸素を大気に放出するようになると、酸素を利用する活発な代謝系に恵まれた動物が誕生する。ひとたび動物が誕生すると、その中に言語を駆使できる種が生まれるであろうことは必然といってよいだろう。言語が生まれると、文明進化が可能となる。この文明進化は加速度的に進展し、その速度は分子進化の100万倍以上である。

ここで引用を終わります。

大野乾博士は、私が言いたかったこと(地球に生まれた生命の進化)のすべてを、前述の30行ほどで完璧に網羅してくれました。

大野乾博士は、“言語が生まれると、文明進化が可能となる。この文明進化は加速度的に進展し、その速度は分子進化の100万倍以上である” と述べていますが、じつはこの下りが「言霊百神〈天津磐境〉54頁」で記述されている内容と同定できるのです。引用ばかりで申し訳ないのですが、引用します。

・・・神道布斗麻邇は先ず冒頭に「天津神諸の命」として完全に精煉整理された先天の全内容を奉斎把持し、その先天を操作して人類がすべての世界像を創造し、社会を運営して行く上の典型的な道である。斯の如く先天に基づく創造産霊、文明経営の道を一貫して「言の葉の誠の道」と云う。それは人間の言葉として、すなわちその言葉の基礎となる原音として先天の全内容を把持し、その 言語の活用組み合わせによって人間の精神活動を表現し、そしてその自己みずからが先天に基づいて自己を規範する言葉を運用し組織することによって社会、国家、世界を経営して行くところの、万世一系と云われる一筋の純一無雑な言葉の道である。
繰り返して云えばこの道は人間に現われた「天」すなわち先天(先験)を先ず十七の父母音である天名として把握し、次にその天名を組み合わせて第二次的な真奈(真名)と云う言語五十音に展開し、その第二次的の言語の道理を更に第三次的に国家社会の法として行く道である。
社会国家世界の文明は人類の創造活動の最終段階であって、これを最初の先天から数える時第三次的なものであるから「孫」に当る。第一次は「名もなく業もない」宇宙大自然の渾沌世界である。第二次はその全宇宙の内容を淤能碁呂島(おのころしま)である言語の原理として把握した精神原理の完成態であり、そして第三次はその言葉の原理と現実具体の世界に適用して組織と運営を行なうところの社会国家世界である。
この先天から数えて孫に当る第三次の世界の名を天孫邇邇芸(てんそんににぎのみこと)(仁仁杵<ににぎ>)尊と云う。邇は近であり、似であり、数学の二でもある。邇邇芸とは第二次的な、そして更に第二次的な、すなわち第三次的な芸術と云う意味である。

言葉、そして文字を駆使するということは、神々しいことなのです。

※1. 寄生生物:地球上に棲むすべての動物は、植物にとっては寄生種である。植物こそが、私たち地球の宿主であるという説です。


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【杉山 彰(すぎやま あきら)プロフィール】

◎立命館大学 産業社会学部卒
 1974年、(株)タイムにコピーライターとして入社。
 以後(株)タイムに10年間勤務した後、杉山彰事務所を主宰。
 1990年、株式会社 JCN研究所を設立
 1993年、株式会社CSK関連会社 
 日本レジホンシステムズ(ナレッジモデリング株式会社の前身)と
 マーケティング顧問契約を締結
 ※この時期に、七沢先生との知遇を得て、現在に至る。
 1995年、松下電器産業(株)開発本部・映像音響情報研究所の
 コンセプトメーカーとして顧問契約(技術支援業務契約)を締結。
 2010年、株式会社 JCN研究所を休眠、現在に至る。

◎〈作成論文&レポート〉
 ・「マトリックス・マネージメント」
 ・「オープンマインド・ヒューマン・ネットワーキング」
 ・「コンピュータの中の日本語」
 ・「新・遺伝的アルゴリズム論」
 ・「知識社会におけるヒューマンネットワーキング経営の在り方」
 ・「人間と夢」 等

◎〈開発システム〉
 ・コンピュータにおける日本語処理機能としての
  カナ漢字置換装置・JCN〈愛(ai)〉
 ・置換アルゴリズムの応用システム「TAO/TIME認証システム」
 ・TAO時計装置

◎〈出願特許〉
 ・「カナ漢字自動置換システム」
 ・「新・遺伝的アルゴリズムによる、漢字混じり文章生成装置」
 ・「アナログ計時とディジタル計時と絶対時間を同時共時に
   計測表示できるTAO時計装置」
 ・「音符システムを活用した、新・中間言語アルゴリズム」
 ・「時間軸をキーデータとする、システム辞書の生成方法」
 ・「利用履歴データをID化した、新・ファイル管理システム」等

◎〈取得特許〉
 「TAO時計装置」(米国特許)、
 「TAO・TIME認証システム」(国際特許) 等


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